便秘の陰に病気が隠れている場合も!確認しておきたい便秘と病気の関係

ただの便秘だと思うんだけど、「いつもと違う…」「我慢できないほどひどい」という場合、その陰に病気が潜んでいるかもしれません。何かしらの病気にかかっていて、目に見える症状として便秘になっているケースです。

 

ここでは、便秘の陰に潜んでいる病気や慢性的な便秘が原因で引き起こされる病気について解説します。

便秘の陰に潜んでいる病気とは?

具体的にどんな病気が考えられるのか、代表的なものを挙げていきます。

過敏性腸症候群

ストレスが原因で引き起こされる病気で、便秘と下痢を繰り返すといった症状が現れます。自律神経の乱れから腸の動きが鈍くなるため引き起こされます。ガスがたくさん出たり、腹痛を伴うのが特徴的です。

大腸がんまたは直腸がん

血便が出る、耐えられないほどの激しい腹痛があるといった症状が出ます。大腸ポリープからがんが発生するものと、直接粘膜からがんになるものがあります。早期のがんではほとんど自覚症状がないため、血便を発見した場合、早めに医師の診察を受けるようにしてください。

腸閉塞(イレウス)

食べ物や消化液が小腸や大腸で滞った状態のことをいいます。それらが腸に詰まった状態なので、お腹の張りや吐き気を感じます。腸自体が外側から圧迫されたり、ねじれたりすることが原因で起こります。

卵巣嚢腫

腹部膨満感や下腹部の傷みの場合、腸が原因ではなく、その近くにある卵巣が病気になっている可能性もあります。卵巣嚢腫とは卵巣が腫れた状態にあることをいいます。

 

左右ある卵巣のうち片方だけ発症する場合もあれば、両方発症することもあります。不正出血や頻尿といった症状も同時にある場合は、注意してください。

骨盤腹膜炎

膀胱、直腸、子宮、卵管などの臓器を覆っている骨盤腹膜に炎症が起こっている状態です。下腹部全体に痛みが続いたり、寒気を感じる、発熱するといった症状が現れます。子宮頸管炎、子宮内膜炎、子宮付属器炎から感染が進むことにより発症します。

便秘が原因で引き起こされる病気

続いては、便秘が長引くことによって引き起こされる病気についてご説明します。これらの病気にならないよう、早めに便秘を解消しておくことがカギとなります。

排便のときに強くいきむことで痔になる場合があります。直腸がうっ血して腫れるいぼ痔や、便が硬いことで肛門周辺を傷つける切れ痔などがあります。切れ痔になると、排便時に激しい痛みがあり、出血がある場合があります。

 

排便後に鈍痛がしばらく続いたり、ウォシュレットの洗浄水がしみたりします。痔を防ぐためには、トイレでいきみすぎたり、長時間座らないようにしましょう。また、便をやわらかくするために水分や食物繊維を多く含んだ食材をとることも効果的です。

冷え症

腸内に老廃物がたまったままになると、血中の毒素が増えて血行不良が生じます。便秘だから水分をたくさんとろうという場合、冷たい水ではなく常温の水を飲むようにしてください。腹部を温めることも大切です。

アレルギー症状

便秘になると腸内環境が悪化し、免疫力が低下します。そのため、様々なアレルギー症状が出やすくなってしまいます。アトピー、花粉症などを患っている人は、症状を軽くするためにも腸内環境を整えておくことが得策です。

高血圧

便秘が原因で強くいきむことにより、腹圧が高まり、他の臓器が圧迫されて血圧が上がります。毎回トイレでいきむクセがついている人は注意しましょう。高血圧は脳卒中や動脈硬化の原因にもなります。

胸やけ

便が腸にたまったままだと、腸内でガスが大量に発生します。そうなると、ガスが胃を圧迫して、胸やけを起こします。吐き気や食欲不振といった症状を伴うこともあります。ひどくなると逆流食道炎になる可能性もあります。

大腸ポリープ

慢性的な便秘で腸内環境が悪いと、大腸ポリープになるリスクが高まります。長期間腸内にたまった便は、腐敗すると発ガン性物質や有害なガスを発生させ、人体にも悪影響を及ぼします。

 

ポリープによって腸内の通路が塞がれてしまうと、ますます便が排出されにくくなります。大腸ポリープは大腸がんを引き起こす場合もあるので、要注意です。

 

異常を感じたら病院を受診

異常を感じたり、我慢できないほど苦しい場合は、病院を受診しましょう。早めに病気を発見できれば、治療も早く終わります。痔になったら、女性の場合、肛門科にかかること自体が恥ずかしいと感じるかもしれませんが、女医が診察してくれる病院もあるので、勇気を出して受診しましょう。

 

病院で便秘治療を受けたい!診察内容や治療法とは

病気にならないために

たかが便秘とあなどらず、慢性的な便秘は早い段階で解消できるよう体質改善に努めましょう。病気にならなくても、便秘になることによって肌荒れに悩まされたり、腹部膨満感がある、食欲がなくなる、ガスがたくさん出る、腹痛や吐き気があるなど、様々な不調を引き起こしてしまいます。

 

腸内環境が悪化したせいで、口臭や便の匂いがひどくなる、肥満になるといった症状も目立ってきます。こういった症状に悩まされることがないよう、食事やライフスタイルに気を配って生活しましょう。